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ブログ

何度も同じ注意を受けてしまう子への対応

ブログ 2023.01.14
泣く子供

同じことを繰り返す

 「うちの子は何度言っても同じ間違いをしてくるんです」「話を聞いていないのか、いつも同じことを注意してるんですけど、なかなかなおしてくれなくて…」このような話は珍しいことではありません。親御さんは、繰り返し注意することに嫌気がさす気持ちと、自分が注意しなければこの子のためにならないという気持ちの板挟み、お子さんは何度もしつこく言われてうんざりしたり、イライラする…なんて状況になりがちで困ってしまいますよね。そこで本日はどうして同じ注意を受けてしまうのか、考えられる可能性をあげつつ、改善方法についてお話していきます。

注意を聞いていない

 はじめに考えられる要因として、一番に考えられるのは「注意を聞いていない」です。当たり前ですが、何度注意しても改善されることはないでしょう。注意されることに慣れてしまったこの場合はテレビ等を見ながら「また何か言ってるよ」ぐらいしか思っていないかもしれません。親御さんも注意することに疲れてしまい、刺々しい言い方をしているかもしれませんね。そうすると子ども達もへそを曲げて素直に聞いてくれません。注意する際には、テレビやタブレットの電源を落とす等、他からの情報をシャットアウトし、話に注目させたうえで、感情的でないフラットな言い方やトーンを少し落とした話し方で話す必要があります。

具体的

注意する内容と改善方法を具体的に伝えることも大切です。「ちゃんとやってよ!」「これしまってって言ってるでしょ!」といっても「どうしてそれをしなければいけないのか」「それをする理由は何なのか」がつかめません。「どうしてそれをして欲しいのか」をきちんと伝えるようにしましょう。考えていく中で「これって私のこだわりだっただけかも」と思い至る保護者の方もいらっしゃいます。子ども達に言うことを聞いてもらうよりも、自分の考えを変えたり、環境を変えてしまった方が楽な場面もあります。

忘れてしまう

「注意されたことを忘れてしまう」場合です。代表的な例としてADHDのお子さんが挙げられます。彼らは注意された時には気を付けようと思いますが、次の瞬間には他のことに注意や思考が向けられてしまい、注意されたことが抜けてしまうのです。もちろんわざとやっているわけでもふざけているわけでもありません。脳機能が原因ですので、本人としてもコントロールできないのです。ですので、いくらきつく注意しても効果はありません。むしろ「できていない」ということを何度も伝えられることで、関係性が悪化したり、「自分はダメな奴なんだ」と自信を無くしてしまう恐れがあります。そうした場合は精神科へ受診し、お薬を処方してもらい、療育などで多動性や衝動性をうまくコントロールしながら付き合っていく術を学んでいく必要があります。

ほかにも様々なケースがありますし、お子さんごとに何がハマるか違います。ですので、もしかしたらご自身だけでは最適解にたどり着けないかもしれません。一人で抱え込まず、いろいろな人に相談し、いろいろな方法を試していくことで親と子の双方が納得できる解決方法が見つかっていくと思いますので、あきらめず試行錯誤を重ねてみてください。

ご相談はこちらまで。

ハートライン沖縄クリニック 医師 院長 吉澤

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