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ブログ

新年度の登校渋りについて

ブログ 2023.04.19

沖縄県那覇市にあるハートライングループです。今回は新年度の投稿渋りに関してお伝えいたします。

新学期

新学期が始まって数日が経ちました。学校に行くのが待ち遠しく、元気に始業式を迎えることが出来た子もいれば、新しい環境に向かうのが怖く、初日からお休みしてしまった子もいると思います。特に発達に偏りのあるお子さんは環境の変化が苦手なので、4月のこの時期は学校を休みがちになり、情緒が不安定になってしまいます。私の周りでもパニックになって学校に居られず、保護者に迎えに来てもらうお子さんもたくさんいらっしゃいます。

この時期は「無理やり学校に連れて行った方がいいのか」「休ませてあげたいけど、休み癖が付きそうで心配」「最初の時に休ませるとクラスメイトの輪に入れないと思うから行かせた方がいいのか」という質問が多く届きます。子どもが学校に行きたがらない、けど親としては行かせたいという葛藤の中にいる保護者さんはとても多いと思います。そこで今回は、新年度におきる登校渋りについてお話していこうと思います。

状況判断

私が上記のような質問をされた際に保護者の方には「お子さんと状況による」とお伝えしています。身も蓋もないかもしれません。しかしお子さんそれぞれ性格が違いますし、育ってきた環境や今置かれている状況が異なります。ですので「新学期だから学校に行かせた方がいい」「本人が休みたがっているから休ませる」と安直に考えるのではなく、「この子の場合はどうかな」「どういう伝え方をしたら納得してくれるかな」を第一に考えるべきということを保護者に話し、そのうえでお子さんに合った方法を考えていきます。

学校に行きたがらないケース

学校に行きたがらないケースでも「親に甘えたい」「夜遅くまでゲームをしていて朝起きるのがつらい」「新しい環境が不安」「そもそもその学校が合っていない」など様々な理由があると思います。その理由をもとに対策を立てることで登校渋りは解決していきます。例えば「親に甘えたい」という場合なら親離れを意識させ、メリハリをつけるかかわりをしていく必要がありますので、多少強引にでも登校を促すことで数日後にはスムーズに登校しているかもしれません。「夜遅くまでゲームをしていて朝起きるのがつらい」なら、「夜にゲームをするなら30分、朝に早起きしてゲームをするなら1時間半、好きな方を選んで」と本人に決めさせ、朝におきる習慣をつけさせ登校させる方法もあります。

そして「新しい環境が不安」「そもそもその学校が合っていない」場合には適度に学校を休ませたり、「4月中は週に3日は午前中だけ」と登校のペースを調節した方がいいでしょう。このような場合に無理やり学校に行かせると学校に行くことが苦痛になり、不登校や引きこもりにつながる恐れがあります。数か月頑張ってその後学校に行けなくなるよりも、休み休み最後まで学校に行けた方がいいのは言うまでもありませんね。

また、学校に行きたがらない理由はすぐに断定してはいけません。親に甘えたような発言があったとしても、その裏には別の原因があるかもしれませんし、途中から別の原因になることもあります。そのため定期的にお子さんへのかかわりについて見直していく必要があります。登校渋りについてどのように対応するか計画し、実践して、効果があったならさらに効果的にしていくにはどうすればいいのか、逆に効果がなかったならどこを改善すればいいのか考え、再度計画するというPDCAサイクルを回していくことで、登校渋りの改善を図ります。

お子さんについてのプロフェッショナルは保護者の皆さんです。お子さんの個性や性格に合わせて伝え方や取り組ませ方を変え、よりよい学校生活が送れるようにサポートしてあげてください。

改善をご希望される方は一度ご相談にお越しくださいね!


ハートライン沖縄クリニック 医師 院長 吉澤

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