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ブログ

虐待について

ブログ 2023.04.22

沖縄県那覇市にあるハートライングループです。今回は虐待に関してお伝えいたします。

施設内での虐待

子ども達は日々様々なところでいろいろなことを学んでいきます。しかしすべての場所が子ども達にとって良い影響を与えるとは限りません。事実として特に療育施設内で職員による虐待が多く報告されています。もちろん子ども達と真摯に向き合い、健やかな発達を望んでいる療育者もいますが、中には子供たちの成長などどうでもよく、ただお金儲けや自らの欲求を満たすためだけに子ども達を食いものにしている人も存在します。また特に障がいの重いお子さんは周囲の大人に虐待されていることを伝えられないので、虐待されていることに気づくのが遅れてしまう場合が多いです。保護者をはじめ周囲の大人はそのような「子ども達に害を与える人」から子ども達を守らなければなりません。そこで今回は虐待について、どのような種類があるのか、虐待を疑ったらどうすればいいのかについてお話していきます。

虐待の種類

虐待は大きく分けて4つに分けられます。殴る蹴るなど身体的な暴力を行う「身体的虐待」、悪口を言うなど精神的なダメージをあたる「心理的虐待」、わいせつな行為をする「性的虐待」、わざと食事や衣服を与えなくする「ネグレクト」です。よくニュースで取り上げられているのは「身体的虐待」と「性的虐待」です。これは療育施設が閉鎖的になりやすく隠ぺいができてしまうことや、送迎など密室で過ごす時間が存在していることが原因として挙げられるでしょう。

虐待から子どもを守るには

では虐待から子ども達を守るためにはどうすればよいのでしょうか。まずは通っている施設にどのような人がいるのかをよく調べましょう。職員数が少なく、専門的な知識のないパートの職員が多いのにも関わらず、支援をかなり必要とするお子さんばかり受け入れているところは、虐待が行われるリスクが高くなる可能性があります。
可能でしたら定期的に子ども達がどのようなプログラムを受けているのか見学に行くといいでしょう。そのなかで「支援員が近づいただけで背中を向ける」「あきらかに目つきがおびえている」などのしぐさが見られた場合、虐待を受けている可能性が高いです。
また、保護者同士でつながることで、「うちの子が言ってたんだけど、お宅のお子さんん、かなり先生にきつく指導されているみたい」といった具合にほかの子どもが話している内容を共有することが出来ます。例え自分の子供でなくても、かかわり方が乱暴な職員が一人でもいるなら、虐待を受ける可能性が高くなります。

虐待かも?と思ったら

もしも虐待を受けている、もしくは受けそうだと感じた場合は、児童相談所や障害福祉課に相談してください。すぐに調査が始まり虐待があれば是正されます。虐待に関しては確固たる証拠がなくても相談すべきです。例え虐待がなかったとしても、まともな施設なら「自分たちの支援や保護者への説明が不十分だった」ととらえ、謝罪と改善をしてくれます。そういった施設なら今後も長く通っていく価値がありますが、逆に「なんで通報なんでしたんだ!」と怒り出す施設なら早々に縁を切ってしまった方がよいでしょう。
子ども達の力を伸ばすための場所にもかかわらず、虐待を受けることでかえって自尊心を損なわせ、マイナスな効果しか与えないのでは、通わせる意味がありません。今一度子ども達が暮らしている環境を見直し、適切な支援が行われているのかどうか、再確認して未定はいかがでしょうか。
 

改善をご希望される方は一度ご相談にお越しくださいね!

ハートライン沖縄クリニック 医師 院長 吉澤

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