スマホ依存について
ブログ 2023.04.25沖縄県那覇市にあるハートライングループです。今回はスマホ依存に関してお伝えいたします。
スマホ依存が与える影響
いまどき小中学生がスマートフォンを持つことは珍しくありません。確かにスマホがあれば常に居場所を確認できますし、塾や習い事の送迎の際に便利かもしれません。しかしスマホを正しく使うことが出来ないと「常にスマホを触っていないと落ち着かない」「スマホを見ていない時間が続くと集中できない」などのような状態になります。
スマホには、SNSやゲーム、動画などの娯楽が充実しているため、ついつい時間を忘れて利用してしまうことがあります。またクラスメイトとのグループラインに参加していないと仲間外れになってしまうなどの恐怖心からさらに依存度が増してしまう可能性がありますし、長時間の使用は、目の疲れや肩こり、睡眠障害などの健康被害を引き起こすことがあります。
依存症にならないために
スマホ依存症にならないためには「時間管理を徹底する」ことが重要です。スマホの利用時間を制限し、スマホを利用する時間帯を決めたり、利用時間を1日1時間以下に制限するようにルールを決めて、守るようにすることが重要です。とはいえ、子ども達だけで管理することは難しいため、家族で協力し、「時間になった際には声をかける」「ルールを守ることが出来たら褒める」など見守り、ルールを守らせることが大切です。
また「スマホ以外の楽しさを提供する」ことも効果的です。子ども達のスマホ利用を制限するだけでは反発が起こってしまうので、「スマホ以外でも楽しいことがある」ということを教えていく必要があります。例えば家族で過ごす時間を増やしたり、スポーツや読書、手芸など、スマホ以外のアクティビティの楽しさを伝えていくことでスマホ以外の趣味を見つけさせることが挙げられるでしょう。
子ども達は自分が何のためにスマホを持っているのかよくわかっていない場合が多いです。「周りで持っている人がいるから」「スマホのゲームをやってみたいから」などの理由で持ちたがりますが、親としてどうしてスマホを渡したのか、どんな使い方をしてほしいのかをしっかりと伝え、スマホを利用する目的を明確化することで、スマホ依存症になりにくくなります。例えば、友達との連絡や宿題の確認など、必要なことに限定し、スマホの利用時間を減らすように心掛けましょう。
最後に「スマホを利用しない時間帯を設ける」ことも大切です。寝る前や朝起きてから1時間はスマホを利用しないようにする、家族がそろっている時間帯はスマホをしまうなどなど、時間帯を決めて実践することでスマホ依存を予防することが出来ます。
依存症に陥ってしまったら
もしもスマホ依存に陥ってしまった際には、自分たちで何とかしようとするのではなく、専門家のカウンセリングを受ける必要があります。カウンセリングを通じて、依存してしまう原因や改善方法を学び、依存から脱却するための支援を受けることができます。
また、スマホ依存の場合は慢性的な睡眠不足や自己肯定感の低下、抑うつ状態などの症状が出ていることが多いため、薬物療法を用いながら生活リズムを安定させたうえでスマホ依存に取り組んでいくことが必要なケースもありますので、少しでもスマホ依存を疑っているなら、早めの受診が必要でしょう。
スマホのリスク
スマホは大変便利なもので、子ども達の生活を豊かにしてくれます。しかし使い方を間違えれば、子ども達の人生をめちゃくちゃにしてしまうリスクもあります。どのような使い方をするのか、どのように付き合っていくのかについて、保護者をはじめとした周囲の大人がしっかりと教えていかなければならないのです。
改善をご希望される方は一度ご相談にお越しくださいね!
ハートライン沖縄クリニック 医師 院長 吉澤