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ブログ

発達障害の子どものイライラを軽減するリラックス法

ブログ 2025.06.20

沖縄県那覇市にあるハートライン沖縄クリニックの院長、心療内科医の吉澤です。今回は、「発達障害の子どものイライラを軽減するリラックス法」についてお話をしていきます。

発達障害のあるお子さんは、感覚が過敏であったり、気持ちの切り替えが難しかったりするため、日常生活の中でイライラしたり不安定になったりすることが少なくありません。保護者の方にとっても、「どう声をかけたらいいのか分からない」「落ち着かせる方法が見つからない」と悩まれることが多いのではないでしょうか。

今回は、そんな日々のイライラをやわらげるために、家庭でできるリラックス法をいくつかご紹介いたします。

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感覚に働きかける「ディーププレッシャー」効果

まずおすすめしたいのが、「ディーププレッシャー」と呼ばれる深い圧迫感による安心感です。これは、やさしく身体に圧をかけることで自律神経が整い、落ち着きを促す方法です。

たとえば、重めのブランケットを使って身体を包んであげたり、やさしく抱きしめてあげることで、子どもの中に「安心感」が生まれます。特に、急にパニック状態になったときなどには、言葉での対応よりも効果的なことが多いです。

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呼吸法で自分をコントロールする力を育む

呼吸に意識を向けることは、自律神経を整えるうえで非常に有効です。

発達障害のあるお子さんは、気持ちが高ぶったときに「今、何をすればよいのか分からない」状態に陥りがちです。そんなときには、「息をすって〜、はいて〜」と、ゆっくり呼吸を誘導してあげましょう。

小さな子には、シャボン玉を吹いたり、風車を回したりする遊びの中で呼吸をゆっくりする練習を取り入れるのもおすすめです。

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香りや音楽で環境から整える

感覚過敏をもつ子どもには、まわりの環境そのものが刺激になることもあります。

そうした中で、「安心できる香り」や「落ち着ける音楽」があると、感覚が安定しやすくなります。たとえば、ラベンダーやカモミールといったアロマをほんの少し使ってみたり、リラックスできる自然音(波の音や小川のせせらぎなど)を流すことで、安心して過ごせる空間をつくることができます。

お子さんの反応を見ながら、合う・合わないを調整することが大切です。

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「好きなこと」に没頭する時間をつくる

発達障害のある子どもは、「好きなこと」や「得意なこと」に集中しているとき、非常に落ち着いた様子を見せます。

絵を描くこと、ブロック遊び、本を読むことなど、その子が夢中になれる活動を見つけ、日常の中で取り入れてあげましょう。イライラした気持ちを切り替える「スイッチ」として活用できます。

大人が「それに意味があるのか」と感じることでも、子どもにとっては心のバランスを保つためにとても大切な行動である場合もあります。

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「共感」と「安心感」で心のクッションをつくる

最後に何より大切なのは、お子さんの気持ちを否定せず、「そうなんだね」「今つらいんだね」と共感してあげることです。

たとえイライラしている理由が大人には理解しづらいものであっても、子どもにとってはその時の「現実」です。その気持ちを受け止めてもらえるだけで、子どもはホッとし、安心できるのです。

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一緒に「イライラ予防ルーティン」をつくろう

お子さん自身が「イライラしてきたな」と気づけるようになると、気持ちのコントロールが少しずつできるようになります。その第一歩として、「イライラしそうなときはこうしよう」という“マイルール”や“安心ルーティン”を、親子で一緒に考えてみてください。

たとえば、「休み時間にはお気に入りのぬいぐるみと過ごす」「嫌なことがあったら3分間ひとりで過ごす」「好きな音楽を聴く」など、具体的な手順を事前に決めておくことで、イライラの予防や早めの切り替えに役立ちます。日々の中で試しながら、お子さんに合った方法を少しずつ育てていきましょう。

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ご家庭だけで抱え込まず、医療機関や専門家の力を借りて

毎日のお子さんのイライラや不安定な様子に、心をすり減らしてしまう保護者の方も少なくありません。

「家ではうまくできない」「自分の対応が間違っているのでは」と思い詰めず、ぜひ一度ご相談ください。お子さんに合った支援の方法を一緒に考えていきましょう。

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以上、ハートライン沖縄クリニックの院長、吉澤でした。
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