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癇癪への対処法~親が知っておきたいポイント~

ブログ 2024.11.22
癇癪

沖縄県那覇市にあるハートライン沖縄クリニックの院長、心療内科医の吉澤です。本日は、「癇癪への対処法」について解説していきます。お子さんの癇癪に悩む方が安心して対応できるよう、基本的な考え方と実践方法をご紹介します。

目次

1. 癇癪って何だろう? 2. 癇癪の起きやすい状況 3. 癇癪への対応法 4. 癇癪を防ぐための工夫 5. まとめ

1.癇癪って何だろう?

「癇癪」は、子どもが感情を制御しきれず、突然泣き叫んだり怒りを爆発させたりする状態を指します。特に幼児期に多く見られ、一般的には成長とともに少しずつ改善されることが多いものです。癇癪が頻繁に見られる場合、親としてどう対処すべきか迷うことも多いと思います。子どもの発達や心理的な特性を知り、対応法を理解することが役立ちます。

2.癇癪の起きやすい状況

癇癪が起こる背景には、子どもならではの成長段階や個性があります。まずはどのような状況で癇癪が起こりやすいのかを把握しましょう。

(1) 感情がうまく伝わらないとき

言葉がうまく使えない年齢の子どもは、自分の感情を表現することが難しいです。そのため、言いたいことや伝えたいことが伝わらないとき、癇癪で不満を表す場合があります。

(2) 要望が通らないとき

子どもは自己中心的な考え方をすることが多く、「欲しいものが手に入らない」「思うようにいかない」といった状況でストレスを感じ、癇癪を起こすことがあります。

(3) 生活リズムの乱れ

十分な睡眠が取れていなかったり、体力が消耗しているときは、些細なことで癇癪を起こしやすくなります。疲れがたまっていると、感情のコントロールが難しくなることもあります。

3.癇癪への対応法

癇癪が始まったとき、親としてどう対応すればいいのかを知ることで、落ち着いて対処できるようになります。

(1) 子どもが落ち着くまで待つ

まず、子どもが落ち着くのを待つことが大切です。すぐに制止しようとするよりも、安全を確認しつつ、少し見守る姿勢が役立つこともあります。親が冷静に対処することで、子どもも少しずつ気持ちを落ち着けられるようになります。

(2) 感情に共感する

癇癪の原因に対して共感の言葉を伝えることも効果的です。「悲しかったね」「悔しかったね」といった言葉を使って、子どもの感情に寄り添うことで、気持ちを理解してもらえたと感じ、癇癪が収まりやすくなります。

(3) 一貫した態度で対応する

その場しのぎで対応すると、子どもは癇癪を起こせば要望が通ると考えやすくなります。泣けば通ると学習させないためにも、一貫した対応を心がけると良いでしょう。

(4) 肉体的な安心感を提供する

抱きしめたり、軽くさするなど、身体的な安らぎを与えるのも癇癪の収まりに役立つ場合があります。ただし、子どもが強く抵抗する場合は無理をせず、少し距離を置くのも一つの方法です。

4.癇癪を防ぐための工夫

予防的な対策をとることで、癇癪の頻度を減らすことも可能です。日常生活に少し工夫を加えてみましょう。

(1) 規則正しい生活リズムを整える

子どもが安心感を持てるよう、規則正しい生活リズムを作ると、癇癪を減らす手助けになります。ルーティンを決めることで、子どもが自分の環境を理解しやすくなり、ストレスが減少します。

(2) 小さな成功体験を積み重ねる

自己肯定感が上がると、癇癪の頻度も減ることが多いです。小さな目標を設定し、達成したときには褒めてあげることで、達成感を感じさせましょう。片づけや手伝いなど、簡単に達成できることから始めると良いでしょう。

(3) エネルギーの発散を促す

体を動かすことで、子どものストレスが発散され、感情のコントロールがしやすくなります。外で遊ばせたり、適度な運動を取り入れたりして、子どもがエネルギーを消化できるような工夫をしてみてください。

(4) 親もリラックスする

親の緊張やストレスは、知らず知らずのうちに子どもにも伝わります。リラックスしている親を見ることで、子どもも安心しやすくなるため、親自身が心の余裕を持つことも大切です。

5.まとめ

癇癪は、子どもが自分の感情を伝える一つの方法でもあります。親としては、その癇癪に冷静に対応し、子どもが感情のコントロールを学べるよう支えていくことが重要です。まずは癇癪が始まった時に無理に抑えようとせず、見守り、共感し、規則正しい生活や自己肯定感の向上など、予防的なアプローチも含めた対応をしていきましょう。お子さんの成長と共に癇癪が少しずつ減るよう、日々の生活の中でできる工夫を取り入れてみてください。

以上、ハートライン沖縄クリニックの院長、吉澤でした。

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