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PTSD

PTSD

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PTSDは、トラウマや過度なストレスを経験したことによって引き起こされる精神障害です。お子さまの場合も私たち大人と同じように、大きな事故や事件、災害に巻き込まれトラウマを経験すると、その出来事がお子さまの心に深い傷を残し、心に深い傷を負ってしまいまい、眠れない、食べられない、精神的に不安定になってしまうことがあります。
例えば、虐待、事故、災害、または暴力的な出来事などがそれに当たります。PTSDとは、このような心的外傷を経験した後に起こる、日常生活に悪影響を及ぼす症状のことを指します。
災害はいつ、どのような形で襲ってくるかわかりません。
また、危険な事件や事故は毎日のように発生し、報道されるため、直接体験しなくても、子どもたちの心に悪影響を与えることになります。

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PTSDの定義

PTSDは、お子さんがトラウマなどの心的外傷体験により、持続的な心の苦痛や機能の障害を経験する状態を指します。
大切な要素として、心的外傷の直接体験または間接的な関与があります。
PTSDの原因

PTSDは、以下のような要因によって引き起こされることがあります。

 

トラウマ体験察

お子さんが暴力的な出来事や災害、事故などに巻き込まれトラウマを経験すると、PTSDのリスクが高まります。例えば、虐待や戦争、自然災害、交通事故などは、PTSDの主な原因として挙げられます。

 

長期間のストレス

家庭環境の不安定さや虐待、いじめ、貧困などの要因により、お子さんが長期間にわたってストレスを抱える場合、PTSDを発症するリスクが高まることがあります。

 

性格的な要因

お子さんの性格的な特徴もPTSDの発症に関与することがあります。例えば、内向的で敏感な性格や、自己評価が低い場合、トラウマ体験による心の傷を深く受け止める可能性が高くなります。

 

サポートの不足

トラウマ体験後に十分なサポートが受けられない場合、PTSDの症状が治りにくく長引いてしまう可能性があります。家族や学校、専門家など、お子さんをサポートするための適切なネットワークが必要です。

PTSDの症状

PTSDの症状は、心理的、身体的、および行動的な側面から現れます。

 

過去のトラウマの再経験

PTSDの特徴的な症状の1つは、過去のトラウマを繰り返し再経験することです。お子さんは、フラッシュバックや悪夢のような形でトラウマだった経験を思い出すことがあります。また、このような経験は、お子さまの日常生活に支障をきたすこともあります。

 

回避症状

PTSDでは、お子さんがトラウマと関連する出来事や場所を回避する傾向が見られることがあります。たとえば、特定の場所への恐怖心や不安感から、その場所に行かないようにするなどの行動がみられます。

 

過度の興奮や刺激への過敏

PTSDのお子さんは、緊張や興奮状態に陥りやすい傾向があります。また、何気ない刺激にも過敏に反応し、驚いたり、怒り出したりすることがあります。

 

睡眠障害

PTSDのお子さんは、悪夢や夜間のフラッシュバックにより、睡眠障害を抱えることがあります。夜間の安眠が妨げられるため、日中の集中力や学校生活にも影響が及ぶことがあります。

 

社会的な問題

PTSDのお子さんは、トラウマによる症状や苦痛からくる社会的な問題を抱えることがあります。友人や家族との関係の悪化、学校での学習や集団活動への参加の困難などが挙げられます。

これらの症状は、お子さんたちの日常生活に重大な影響を与える可能性があります。しかし、早期の診断と適切な治療によって、お子さんたちの回復と心の健康を促進することができます。

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PTSDの診断

PTSDの診断には、複数のステップがあります。まず、専門の心療内科医がお子さんと面談しお子さまが経験した出来事や症状について詳しく尋ねます。また、親や教師からの情報も重要です。次に、診断基準に合致するかどうかを判断するために、専門家がお子さんの症状を評価します。これには、心理評価や標準化された診断ツールの使用が含まれる場合があります。
PTSDの診断を行う専門医に相談することは、お子さんの将来の幸福と健康にとって非常に重要です。
PTSDの治療

PTSDの治療には、専門的なアプローチが必要です。以下に、一般的に用いられる治療方法をご紹介いたします。

 

心理療法

認知行動療法(CBT)や心理教育など、お子さんの感情や行動にアプローチする治療法です。

 

薬物療法

必要に応じて、抗不安薬や抗うつ薬などが処方される場合があります。

 

家族のサポート

家族がお子さんを支えることは非常に重要です。専門家の指導のもと、家族全体での治療や理解を進めましょう。

PTSDの予防とサポート

TSDの予防には、早期の介入が重要です。お子さんが心的外傷を経験した場合、適切なサポートやケアを提供することが必要です。学校や保護者、専門家との連携を強化し、お子さんたちが安心して話すことができる環境を整えましょう。また、お子さんたちにストレスを軽減するためのコピングスキル(心の対処法)を教えることも重要です。例えば、感情を表現する方法やリラクゼーションのテクニックなどを身につけさせることで、お子さんたちがストレスに上手く対処できるようになります。
PTSDのサポートには、専門の心療内科医のサポートが欠かせません。心的外傷後ストレス障害の症状には、繰り返す再体験、回避、過度の興奮などがあります。心療内科医は、お子さんたちの症状を適切に評価し、必要な治療やカウンセリングを提供します。認知行動療法や眼球運動再処理と統合法(EMDR)などの治療法が一般的に使用されます。お子さんたちがトラウマから回復するためには、個別に合わせた治療プランが必要です。

さらに、PTSDの予防とサポートにおいて、家族のサポートも不可欠です。家族はお子さんたちの最も近い支えとなる存在ですので、お子さんの感情や症状に理解を示し、共感することが重要です。家族全員がトラウマの影響を受ける可能性もあるため、家族全体でのカウンセリングやサポートグループへの参加を検討することも有益です。

このような予防とサポートの取り組みが増えることで、PTSDに苦しむお子さんたちを助けることができます。早期の介入と適切な治療、家族のサポートが組み合わさることで、お子さんたちはトラウマから回復し、健全な成長を遂げることができます。

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