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知的障害

知的障害とは

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人間には知能があり、経験したことや学んだことを知識として蓄積し、様々な思考を巡らせます。知能は個人差があり、高い知能を持つ人もいればそうでない人もいます。知能が低いがために日常生活に支障をきたす場合、障害として診断されるかもしれません。それが知的障害です。

知的障害の原因

知的障害の原因として遺伝子や染色体の突然変異が挙げられます。
また、おなかの中で十分な酸素が得られず、脳が十分に発達しないまま出産となった際に知的障害となる可能性があります。生後間もなくの感染症にも知的障害となるリスクはありますが、これらは医療技術の進歩により少なくなっています。
そのほかには不適切な環境が原因とされることがあります。例えば殴る蹴るなどの身体的虐待、著しい暴言を浴びせるなどの心理的虐待、食事や服を与えないなどのネグレクトといった虐待を受けると脳が委縮し、発達が遅れる原因となります。

知的障害を疑ったら

3歳児検診などで発達の遅れを指摘された際には紹介された医療機関を受診し、心理師による発達検査をうけることをオススメします。そこで知的障害がわかった場合は、早期から福祉サービスを利用することが出来ます。
我が子に障害があると知った時にすんなりと受け入れられる保護者はあまりいません。お子さんの成長とともに、ゆっくり時間をかけて障害を受け入れていく方がほとんどです。心の内を身近に吐き出す場所がなければカウンセリングを受けてみるのも1つの手です。

知的障害の対応法

知的障害への直接的な治療法は現在のところありませんが、適切な対応方法をとることで子ども達の力を伸ばすことが出来ます。
知的障害の子ども達は理解力が成熟していないため、長い言葉で伝えても上手く受け取ることが出来ません。そこで「短くはっきりと伝える」「絵カードを活用する」などの工夫が必要です。また叱る際にも「何がダメなのか」を明確に伝えていく必要がありますので、不適切な行為のすぐ後に毅然とした態度で接しますが、子ども達のトラウマとならないように、叱り終わったら大人側が切り替えて適切な行為について教えていくといいでしょう。
未就学の際には児童発達支援という福祉サービスを受けることができ、就学すると18歳までは放課後等デイサービスを利用することが出来ます。どちらも専門的な療育を受けることが出来、様々な経験をするなかでできることを増やしていき、環境の適応できる力を身につけることが出来ます。
学校についても、普通級だけでなく支援学級や特別支援学校といった選択肢があります。支援級や支援学校はその子に合った教育をしてくれるほか、教員も多めに配置されているため、手厚い教育を受けることが出来ます。お子さんの障がいの程度によって普通級、支援級、特別支援学校のどこに行くか悩むことがあると思いますが、クラスの雰囲気や先生との相性もありますので、「どこに行けばこの子がのびのび育つか」を軸に考えてみて下さい。

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