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ことばの遅れ・吃音・滑舌

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日常生活を送るうえで大切な「言葉」。
「周りの子はぺらぺら話しているのにうちの子はなかなか話さない」となると不安になりますよね。
頭に“障がい”の文字が浮かぶかもしれません。また話すようになったかと思ったら言葉の突っかかりが出たり、スムーズに話すことが出来なかったりすると、「一生このままなのかな…」と心配になってしまいますよね。本日はそんな言葉についての悩みについてお話していこうと思います。

言葉について気になることがある際には、その背景に何があるのか、その結果どのようなところに問題が出ているのかについて考えることが大切です。

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言葉が遅れているようなら「耳はきちんと聞こえているのか」「口の中の構造がおかしいところはないか」「ほかの部分の発達に遅れはないか」「自閉スペクトラム症にあてはまる行動(目が合いにくい、強いこだわりがある等)はないか」、吃音があったり、滑舌が悪い際には「本人が話したくないと思うようになっているか」、「周囲に馬鹿にしてくる子がいないかどうか」等です。
これらの状況によって対応の仕方が変わってきますので、この部分はきちんと押さえていきたいですね。
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とえほかの子と比べて違うところがあっても大した問題じゃない場合があります。例えば、ことばの遅れならそれまで話さなかった子が、2~3歳で爆発的に話すようになるというケースは珍しくありません。吃音があったり、活舌が悪かったりしてもたいていの場合は自然とよくなっていきます。ですのであまり心配しなくても大丈夫です。

しかしながら、「心配しなくてもいい」=「何もしなくてもいい」というわけではありません。毎日過ごしている保護者の方が感じる違和感はとても大切なものです。大きな病気の前兆や障がいが発覚する際の気づきとなることが多いです。ではどうすればよいのか。心配なことについて相談できる人や機関を見つけておきましょう。例えば、「どこの病院に行ったらいいのか」「近くに療育施設はあるのか」「もし病気や障がいがあった際にはどうすればいいのか」について確認しておきます。
いざというときにすぐに動ける用意をしておくことで、早期診断、早期療育につなげることができます。

病院へ行くことへ抵抗を感じてしまうなら、市の子育て相談を利用するのも一つの手です。行政によっては発達相談の際に専門家につなげてもらえます。長期的に通えて言語聴覚士(speech therapist:ST)の先生がいるところを選びましょう。言語聴覚士は、耳の聞こえ方や声の出し方、食べ物の噛み方、飲み込み方についてのプロフェッショナルです。専門的かつ適切な療育を受けることで、症状が改善したり、寛解するケースがあります。

そのほかに親の心構えとして「話させよう」「練習させよう」と熱を入れすぎないことをお伝えしています。子ども達は幼稚園や学校で様々な刺激にさらされ疲れて家に帰ってきます。家でも話す練習をしたり、親からのプレッシャーを感じさせてしまうと話す気をそいでしまうだけでなく、心が休まる場所を奪いかねません。そうやって追い込んでしまうことでますます話さなくなってしまうケースをいくつも知っています。話すことについては専門家に任せ、家で練習する必要があるならさりげなく行い、保護者はよき理解者、家庭は安寧の場所にしていくことで、その子にとって過ごしやすい状態を維持していくことが大切です

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